PCを変えた時にいつもどうしてたっけ?となるので手順書を残しておきます※Pythonとmatplotlibはインストールしている事が前提です。
尚、anacondaやminicondaは使用せず標準パッケージ上での説明になります。インストールパス等はほぼ一緒かと思いますので適宜似たようなフォルダを探して頂ければと思います。
フォントセットのインストール
日本語に対応した .ttlフォントをインストールします。
オープンソース・ライセンスのIPAexフォントというのが有名らしい。
名前の通り「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」が作ったやつみたいです。
https://ipafont.ipa.go.jp/node17
ZIP化しているので解凍 ≫ 使うのは「ipaexg.ttf」です。
ipaexg.ttf を matplotlib 配下に配置する
.ttf ファイルはダブルクリックすればインストールされるのだけれど、今回はそうではなくて matplotlib 配下に配置する必要がある。
通常、pythonパッケージの場所はPython配下の Lib\site-packages に格納されており、ダウンロードした ipaexg.ttf は matplotlib の中の fonts フォルダに突っ込んでおけばよい。
例えば私の場合は以下のディレクトリになる。
1 2 |
application\Python\Lib\site-packages\matplotlib\mpl-data\fonts\ttf └ ipaexg.ttf |
分からない場合はpipコマンドで
1 |
pip show <packagename> |
と検索してあげれば場所を教えてくれる。
システムファイルの編集
フォントを配置しただけでは動かないのでmatplotlibの設定ファイルを編集する必要がある。編集ファイルは matplotlibrc (拡張子無しのファイル)となり、場所は以下に存在する。
application\Python\Lib\site-packages\matplotlib\mpl-data\
└ matplotlibrc
これをテキストエディタで開くと(私の場合)198行目あたりにfont系の設定ファイルの記載がされている。
1 2 3 4 5 |
#font.family : sans-serif #font.style : normal #font.variant : normal #font.weight : normal #font.stretch : normal |
変えたいのは font.family なので「sans-serif」となっている部分の先頭#のコメントアウトを外して、指定フォントを「IPAexGothic」と書き換えれば良い。
キャッシュの削除
最後にmatplotlibのキャッシュファイルを削除してあげれば良い。
Windowsの標準的な位置にあると思っていたら、これも場所が違うらしく、一旦調べてみる。
1 2 |
import matplotlib matplotlib.get_cachedir() |
結果↓↓
1 |
C:\Users\MyUserName\.matplotlib |
私だけかも知れないけど、なんか変な場所にある・・・・
これはいらないので削除しましょう・・・・すると無事に日本語化されていますね!
以上で日本語化の終了です。